修理品
- Michio Takahashi
- 2023年8月28日
- 読了時間: 2分
最近修理依頼のあったものの中から、いくつか例をあげてご紹介したいと思います。
最初はけいおん様から。
まずはマーシャルの小型コンボアンプ。
こちらはch1のボリュームがガサガサいって効かない、ということでした。
分解したところ単純にポットのガリで、ポット洗浄で解決しました。
が、よく見てみるとこの個体、電源コードを交換した形跡があるのですが、
その時の取り付け方がきっちりしておらず危険な状態でしたので、バラして修正。
2台目はフェンダーのベースアンプ。
こちらもボリュームが効かず、音が爆音になる、という症状。
こちらもポットでしたが、ポット内部のベース基板が割れていました。
こちらもポット交換にて対処、無事に修理完了です。
高校生が部活で使うということから故障は多いようですね。
お次は、レアなアンプが修理入庫。
こちらはアメリカ製のロータリーアンプのようです。
以前にプーリーベルトが切れてタコ糸を代用していたらしいのですが、
その過程でモーターが回らなくなった、ということのようです。
基板上で何か赤く光っていたということですのでおおごとでないといいなあ、
と思いつつチェックです。
すると抵抗の下が真っ黒になっている部分を発見、おそらくこれですね。
まずはモーターをチェック、こちらはokでした。
次は抵抗、既にカラーコードは読めませんので、色々と調べた上でスペックを決定、
一旦組み込んで各種電圧&電流等を確認します。
問題ないようですので、お次はプーリーベルト。
こちらもメーカーから取り寄せるとなるとかなり高額になりますので、代替品を探します。
色々と検討した結果、汎用の巻きのものを加工することにしました。
ちょうどいい長さに切って加工接着します。
あとは実際にプーリーにかけて駆動テストです。
テンションを確認しながら、結局3本作成し1本が没となりました。
こちらのアンプ、高音部は内蔵スピーカーからホーンで、
低音部はシミュレートでラインアウト、というなかなかに変わった構造、
というか、出力のアンプ。
このままでは高音部しか出ませんが、外部にアンプを繋ぎ低音部を出してやると
なかなかにいい音を鳴らしてくれますね。
コンパクトなロータリーアンプ、運搬も楽なことから、ライブ等で実力を発揮して欲しいところですね。
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